用語集の使い方

プロップファーム業界で頻出する専門用語を、アルファベット順・カテゴリ別にまとめました。気になる単語を Ctrl+F(Mac は Cmd+F)で検索して使ってください。

特に重要なのは、最大損失・1日最大損失・利益分配・一貫性ルールの4つです。これらを知らずに取引すると、ルール違反で失格する確率が高くなります。

評価試験まわりの用語

Evaluation(エバリュエーション)

評価試験のことです。プロップファームが利用者の実力を測るためのテスト段階を指します。一般的に1段階(One-Step)・2段階(Two-Step)・3段階(Three-Step)のモデルがあります。

Challenge(チャレンジ)

評価試験の1段階目を指す業者が多いです(FTMO の例)。所定期間内に目標利益を達成する必要があります。

Verification(ベリフィケーション)

評価試験の2段階目です。Challenge より緩い目標利益(通常5%)で、リスク管理能力を継続的に検証する段階です。

Funded Account(資金提供口座 / ファンデッドアカウント)

評価試験合格者に付与される、シミュレーション資金口座のことです。ここでの利益が分配対象となります。

Profit Target(利益目標)

評価試験で達成すべき利益額・利益率です。FX 系の業界標準は、1段階目で +10%、2段階目で +5% が一般的です。

Min Trading Days(最低取引日数)

評価試験中に、最低限取引しなければならない日数です。多くの業者で4〜10日程度に設定されています。

Time Limit(期間制限)

評価試験を完了するまでの期間制限です。30日・60日・無期限など、業者により異なります。

リスクルールの用語

Max Loss / Max Drawdown(最大損失 / 最大ドローダウン)

口座資金から見た最大の許容損失です。これを超えると即失格になります。業界標準は5〜10%です。

Daily Max Loss / Daily Drawdown(1日最大損失)

1営業日における最大許容損失です。これを超えると即失格となります。業界標準は3〜5%で、含み損も計算対象になる業者があるため要注意です。

Static Drawdown / Trailing Drawdown

2種類の損失ラインの設定方法を指します。

  • Static: 固定された損失ライン(例: 初期残高の10%下まで)
  • Trailing: 利益に応じて損失ラインが上昇する(より厳しい)

Lockout Period / Cooldown

1日最大損失に達した場合の取引停止期間です。翌日まで取引できない業者が多いです。

Consistency Rule(一貫性ルール)

単一トレードの利益が全体利益の一定比率(例: 30%)を超えると、ルール違反扱いになる仕組みです。FTMO で採用されています。

News Trading Restriction(ニュース取引制限)

重要指標(NFP、FOMC、CPI 等)発表前後の取引を、禁止または制限するルールです。

Weekend Hold(週末持ち越し)

金曜の取引終了から月曜の取引開始まで、ポジションを保有することです。禁止または推奨されない業者が多いです。

報酬・出金まわりの用語

Profit Split(利益分配 / プロフィットスプリット)

利益のうち、利用者と業者で分配する比率のことです。業界標準は 80% : 20%(利用者 : 業者)です。

Payout(ペイアウト / 出金)

利益分配を実際に受け取ること(利益の出金申請)です。Wise、銀行送金、暗号資産などで受け取ります。

Payout Cycle(支払いサイクル)

出金可能になる間隔です。5日・14日・30日など、業者によって異なります。

Scaling Plan(スケーリング)

一定の実績を出した場合に、口座サイズが段階的に拡大される仕組みです。$10万 → $20万 → $40万 などのように成長していきます。

Refund(返金)

評価試験料の返金制度です。FTMO は「初回支払い時に試験料相当を返金」する制度を持ちます。

Instant Funding(即時資金提供)

評価試験なしで、直接資金提供口座を購入できるモデルです。代わりに、初期利益分配率が低い(50%スタート等)傾向にあります。

取引プラットフォーム関連

MT4 / MT5(MetaTrader 4 / 5)

業界標準の FX 取引プラットフォームです。世界中のブローカーが対応しています。

cTrader

MT4/MT5 と並ぶ取引プラットフォームです。スプレッドが透明で、UI が洗練されています。

DXtrade

新世代の取引プラットフォームです。FunderPro、E8 Markets 等が採用しています。

NinjaTrader / Tradovate

米国先物トレード向けのプラットフォームです。Topstep、Apex 等が採用しています。

TradingView

チャート分析プラットフォームとして広く普及しています。一部のプロップファームでは、取引にも使用可能です。

EA(Expert Advisor)

MetaTrader 上で動く自動売買プログラムです。プロップファームによって使用可否が異なるため、要確認です。

VPS(Virtual Private Server)

24時間 EA を動かすためのリモートサーバーです。月数千円から借りられます。

トレード基本用語

Lot(ロット)

取引単位のことです。FX の場合、1ロット = 10万通貨が標準です。0.01ロット = 1,000通貨(マイクロロット)になります。

Pip(ピップ)

通貨ペアの最小変動単位です。ドル円なら 0.01 円が 1 pip(または 1 ピップ)です。

Spread(スプレッド)

買値と売値の差(取引コスト)です。狭いほど取引コストが低くなります。

Slippage(スリッページ)

注文した価格と、実際の約定価格のズレのことです。

Leverage(レバレッジ)

証拠金に対する実際の取引額の倍率です。プロップファームは通常 1:100 程度です。

Margin(証拠金)

ポジション維持に必要な担保金額のことです。

Stop Loss(ストップロス / 損切り)

許容損失額に達したら、自動でポジションを閉じる注文です。

Take Profit(テイクプロフィット / 利食い)

目標利益額に達したら、自動でポジションを閉じる注文です。

Risk-Reward Ratio(リスクリワード比)

1トレードでの想定損失額と想定利益額の比率です。1:2 以上が推奨されるとされます。

取引対象市場

FX(Foreign Exchange)

外国為替のことです。ドル円、ユーロドル、ポンドドル等が代表的です。

CFD(Contract for Difference)

差金決済取引のことです。原油、金、株価指数等の派生商品取引が含まれます。

Futures(先物)

将来の価格で売買する契約です。CME(シカゴ商品取引所)系の ES(S&P500)、NQ(NASDAQ100)、CL(原油)、GC(金) が代表的です。

Equities / Stocks(株式)

個別株のことです。プロップファームでは、Trade The Pool が数少ない株式専業です。

Crypto(暗号資産)

ビットコイン・イーサリアム等です。プロップファームでも対応する業者が増えています。

業界・規制用語

Prop Firm(プロップファーム)

Proprietary Trading Firm の略です。自社資金(またはシミュレーション資金)をトレーダーに提供し、利益を分配する事業者を指します。

KYC(Know Your Customer)

本人確認手続きです。口座開設時に、運転免許証やパスポート等が必要になります。

W-8BEN

米国系プロップファーム利用時に必要な、米国外居住者向けの税務書類です。

CFTC(Commodity Futures Trading Commission)

米国商品先物取引委員会のことです。米国の先物・FX 市場の規制機関です。

OSC(Ontario Securities Commission)

カナダ・オンタリオ州証券委員会です。規制摘発履歴のある業者の摘発を主導した当局です。

FCA(Financial Conduct Authority)

英国の金融行動規制機構です。

BaFin

ドイツの金融監督庁です。

ASIC(Australian Securities and Investments Commission)

オーストラリアの証券投資委員会です。

FSA(Financial Services Agency)

日本の金融庁です。海外プロップファームは、原則ここに登録していません。

税務関連

雑所得

日本居住者がプロップファームから受け取る、利益分配の所得分類(給与以外の所得区分)です。総合課税(累進5〜45%)の対象となります。

国外送金等調書

100万円を超える海外送金時に、金融機関から税務署に提出される書類です。Wise・Revolut も対象です。

確定申告

1月〜12月の所得を、翌年2月〜3月に申告する手続きです。プロップ利益も対象です(20万円ルールあり)。

詳しくはプロップファームの利益と税金を参照してください。最終的な判断は税理士にご相談ください。

ルールに関する追加用語

Drawdown Reset

評価試験中、損失ラインが翌日リセットされることです。Trailing 系は逆になります。

Lot Cap / Max Lot(最大ロット制限)

1取引で使える最大ロット数の上限です。これを超えるとルール違反になります。

Hedging(両建て)

同一通貨ペアで、買いと売りのポジションを同時に持つことです。禁止または制限の業者が多いです。

Martingale(マーチンゲール)

損失後にロットを倍にする手法です。多くの業者で禁止されています。

Grid Trading(グリッドトレード)

価格レベルに対して、機械的にエントリーする手法です。多くの業者で制限されています。

まとめ

これらの用語を理解しておくと、業者の利用規約を読む際に格段に楽になります。特に Max Loss、Daily Max Loss、Profit Split、Consistency Rule の4つは、評価試験前に必ず理解しておきましょう。

評価試験の具体的な攻略法は、課題試験を通すリスク管理 3つの基本原則を参照してください。

おすすめのプロップファーム

業界の主力2社を、用途別に紹介します。

The5%ers — 評価試験なしで始めたい派に

運営10年(2016年〜)の老舗。Instant Funding なら評価試験プレッシャーなく即時開始可能。 利益分配は最大100%まで段階上昇。

The5%ers 公式で見る(クーポンコード「HZZS4」で割引適用)

FTMO — 業界最大手の安心感

運営11年(2014年〜)の業界スタンダード。Challenge 通過後に資金口座が付与されるオーソドックスなモデル。 業界最大級の累計支払い実績を公開。

FTMO 公式で見る

資金モデル用語

  • シミュレーション・ファンデッド口座(Simulated funded) — 2026年の主流モデル。トレードは実マーケットデータに対し業者の内部台帳で決済され、業者は評価料で原資した出金プールから利益分配を支払う。「フェイクマネー」ではない — 銀行口座に届く現金は本物で、シミュレーションされているのは「業者があなたに代わって実マーケットに資本を晒すコミット」のみ。詳細は ファンデッド口座は本当のお金か
  • 実資金ファンデッド口座(Live funded) — トレードが業者の提携ブローカーを通じて実取引所に届く構造。先物プログラム(Topstep, Apex 他)に集中。
  • CFD ミラー口座 — 「ファンデッド」トレードが提携ブローカーで CFD として執行される構造。2023〜2026年に規制関心を集めた、生き残り業者の多くはこのモデルから離脱。
  • 出金プール(Payout pool) — 評価料・サブスク・失敗トレーダーの損失で資金化される現金プール、シミュレーション・ファンデッド出金はここから。

業界構造用語

  • FCM(Futures Commission Merchant) — 米国認可の先物取引取扱業者。先物プロップは FCM 関係を通じて運営。
  • 業者のウィンドダウン(Wind-down) — 返金/支払いスケジュール付きの計画的閉鎖、計画なしのシャットダウンと区別。FundingTicks(2026年1月)が直近の代表例。
  • 閉鎖トラッカー(Shutdown tracker) — 閉鎖/再編した業者の公開記録。当サイトでも運用:閉鎖トラッカー
  • MetaQuotes 措置(2024年2月) — 2024〜2026年で最も大きなプロップ閉鎖クラスタを引き起こしたプラットフォーム・ライセンス引き上げ。
  • 遡及的ルール変更(Retroactive rule change) — 稼働中口座に適用されるルール変更。FundingTicks 事案を定義した契約上の問題。詳細:遡及的ルール変更ガイド

規制・所在地用語

  • CFTC — 米商品先物取引委員会、先物を規制し、プロップ業者に対する執行措置を取ってきた(特に2023年 MyForexFunds)。
  • FCA — 英金融行為監督機構、特定プロップに対する消費者警告を発してきた。
  • DFSA — ドバイ金融サービス庁、DIFC 内業者の規制当局。
  • DIFC — ドバイ国際金融センター、DFSA 監督下のフリーゾーン(非 DIFC「ドバイベース」業者と区別)。
  • MAS — シンガポール通貨庁。
  • ASIC — オーストラリア証券投資委員会。
  • CySEC — キプロス証券取引委員会、EU 向け CFD 隣接業者で一般的。
  • オフショア法域 — セントビンセント、ベリーズ、セーシェルなど、低規制プロップ登録に一般的で閉鎖トラッカーで過剰代表。

心理・リスク用語

  • プロスペクト理論(Prospect theory) — Kahneman-Tversky の1979年の発見、損失は同等の利益より約2倍強く感じる — リベンジトレード行動の基盤。
  • リベンジトレード(Revenge trading) — 損失後に「取り返す」ためにサイズアップする行動 — 評価で最も多い心理失敗。
  • 一貫性曲線(Consistency curve) — 業者の一貫性ルールに対する自分のエクイティカーブの形。
  • 損失回避(Loss aversion) — リベンジトレードを駆動する一般バイアス。

データ・方法論用語

  • Trustpilot 抑制(Suppression) — Trustpilot が組織的レビューを検知し、プロフィールに「ガイドライン違反でスコア表示停止」を表示する措置。複数のプロップ業者が経験。
  • AggregateRating — 評価の schema.org マークアップ型、Google は編集者が付けたものではなくユーザー生成評価のみ適格とする。
  • 合格率(Pass rate) — 評価が出金に至る割合、業界コンセンサスは 5〜15%。それ以上の数字は通常検証されない自社報告。

コスト用語

  • 評価料(Evaluation fee) — 表示の費用、総コストであることは稀。
  • リセット料(Reset fee) — 失敗評価をやり直す費用、「固定費」を「試行単価」に変える。
  • アクティベーション料(Activation fee) — ファンデッド口座開始時の追加費用(Topstep: $149)。
  • 出金最低額(Withdrawal minimum) — 出金請求に必要な最低残高、業者により $50〜$300。

規約読解の相互参照

関連記事