FTMO のルール体系
FTMO のルールは大きく 2段階 に分かれます。
- FTMO Challenge(評価試験 段階1)
- FTMO Verification(評価試験 段階2)
- FTMO Trader(本番資金口座)
各段階で適用されるルールが若干異なるため、それぞれを正確に理解する必要があります。
FTMO Challenge(段階1)のルール
| 項目 | 値 | 解説 |
|---|---|---|
| 目標利益 | +10% | 試験開始時の資金から10%増加で合格 |
| 最大損失 | 10% | 試験開始時の資金から10%減少で失格 |
| 1日最大損失 | 5% | 1日の損失が5%を超えると失格 |
| 取引最低日数 | 4日 | 異なる4営業日以上の取引履歴が必要 |
| 期間制限 | 無制限 | 2023年改定後、期間制限が撤廃 |
計算例:$100,000 口座の場合
- 目標利益:$110,000(+$10,000)に到達で合格
- 最大損失:$90,000(-$10,000)を下回ると失格
- 1日損失:$95,000(-$5,000)を下回るとその日に失格
FTMO Verification(段階2)のルール
| 項目 | 値 | 解説 |
|---|---|---|
| 目標利益 | +5% | Challenge より緩和 |
| 最大損失 | 10% | Challenge と同じ |
| 1日最大損失 | 5% | Challenge と同じ |
| 取引最低日数 | 4日 | Challenge と同じ |
| 期間制限 | 無制限 | Challenge と同じ |
特徴:目標利益が +5% に緩和されるが、それ以外のルールは Challenge と同一。
FTMO Trader(本番資金口座)のルール
合格後の 本番資金口座 では、目標利益のプレッシャーがなくなります。
| 項目 | 値 | 解説 |
|---|---|---|
| 目標利益 | なし | プレッシャー解放 |
| 最大損失 | 10% | 引き続き適用 |
| 1日最大損失 | 5% | 引き続き適用 |
| 取引最低日数 | なし | 自由 |
| 期間制限 | なし | 自由 |
利益分配:14日サイクルで利益の80%(初期)〜90%(条件達成後)を受け取れます。
重要ルールの詳細解説
1. 最大損失(Maximum Loss)とは
試験開始時の初期資金から、現在の口座残高(または未実現含み損込み)が 10%以上下回ると失格 になります。
重要な点:
- 「日中の含み損」もカウント対象
- 一度でも閾値を下回ると即失格
- 過去のドローダウンは累積しない(新規プラン時にリセット)
2. 1日最大損失(Daily Loss Limit)とは
UTC 0:00〜23:59 の 24時間以内 の損失が5%を超えると失格になります。
判定方法:
- 1日の初期残高(UTC 0:00時点)から計算
- 含み損も含めて判定
- 1日の損失額が5%を超えた瞬間に失格
失格の最大原因:この1日最大損失ルールは 失格者の60%以上が違反 する最頻ルールです。
3. 取引最低日数(Trading Days)とは
異なる4営業日以上 の取引履歴が必要です。
判定方法:
- 同じ日に何回トレードしても1日とカウント
- 異なるカレンダー日(UTC基準)で4日以上必要
4. 一貫性ルール(Consistency Rule)とは
FTMO は 一貫性ルール(Consistency Rule) を採用しており、極端な好成績は審査対象になります。
ルール内容:
- 1日の利益が 全期間の総利益の45%を超えてはならない
- 例:総利益$10,000 のうち、1日の利益が$4,500 を超えると一貫性ルール違反
違反時の対応:
- 必ずしも失格にはならないが、合格後に審査される
- 「ラッキートレード」と判断されれば、合格取り消しの可能性あり
許可される取引手法
| 手法 | 許可 | 注意点 |
|---|---|---|
| スキャルピング | ✅ | 短時間取引は問題なし |
| デイトレード | ✅ | 標準 |
| スイング | ✅ | 週末持ち越し可 |
| EA(自動売買) | ✅ | カスタム EA、コピートレード OK |
| ヘッジ | ✅ | 同一口座内のヘッジは可 |
| ニュース取引 | △ | 重要指標時に制限あり(試験中は控えるのが無難) |
禁止される取引手法
| 手法 | 理由 |
|---|---|
| HFT(ハイフリークエンシートレード) | 数秒以内の超高速トレードは原則禁止 |
| アービトラージ | 価格差利用の自動裁定取引 |
| 複数口座でのヘッジ | 異なる口座で逆方向のポジションを取る行為 |
| コピートレード(他者からの) | 他の FTMO トレーダーのコピーは禁止 |
| グループトレード | 複数トレーダーが連携して取引する行為 |
| ボーナス悪用 | プロモーション・ボーナスを意図的に悪用 |
取引可能な商品
- FX(主要・マイナー・エキゾチック通貨ペア)
- 株価指数(US30、NAS100、SPX500 等)
- コモディティ(金、銀、原油等)
- 暗号資産(BTC、ETH 等の主要通貨)
- 株式(一部対応)
ルール違反時の対応
- 失格 = その試験プランが終了
- 試験料は返金されない(合格時のみ返金される設計)
- 再挑戦には新規購入が必要
ただし、規約違反でない範囲(例:期間内に目標未達成等)は、再挑戦時の 割引コード が発行されるケースもあります。
各種制限値の早見表
| 項目 | $10K口座 | $25K口座 | $50K口座 | $100K口座 |
|---|---|---|---|---|
| 目標利益(Challenge) | $1,000 | $2,500 | $5,000 | $10,000 |
| 最大損失 | $1,000 | $2,500 | $5,000 | $10,000 |
| 1日最大損失 | $500 | $1,250 | $2,500 | $5,000 |
| 目標利益(Verification) | $500 | $1,250 | $2,500 | $5,000 |
よくあるルール違反パターン
パターン1:1日最大損失ルール違反(最頻)
原因:大きなポジションを取って、想定外の逆行で1日損失5%突破。 対策:常に1日損失の上限を意識して、ロットを抑える。
パターン2:最大損失ルール違反
原因:含み損が膨らんで決済できず、最終的に10%突破。 対策:ストップロスを必ず設定し、含み損を放置しない。
パターン3:取引最低日数未達
原因:目標利益を早期達成したが、4日間取引していない。 対策:合格直前に焦らず、最低4日は取引する。
パターン4:一貫性ルール違反
原因:1日の大勝ちで総利益の45%超えてしまう。 対策:利益が出ても、無理に大きなロットを張らない。
詳細は 課題試験を通すリスク管理 3つの基本原則 を参照。
結論
FTMO のルールは 業界標準的 で、極端に厳しいわけではありません。 ただし、1日最大損失 と 一貫性ルール は他社より厳格な傾向があり、合格にはルール理解が必須です。
ルール理解の優先順位:
- 最大損失10%(絶対に守る)
- 1日最大損失5%(失格の最頻原因)
- 取引最低日数4日(忘れがち)
- 一貫性ルール45%(合格後審査)