結論 — 業界平均の合格率は、誰も検証できていない

「プロップファームの合格率は10〜20%」という数字を、比較サイトでもSNSでも見かけます。当サイトも以前この数字を業界平均として書いていました。

2026年8月に確認し直したところ、この数字に一次情報の裏づけを見つけられませんでした。業者が評価試験の合格率を公表していないためです。当サイトが追跡する31社のうち、評価の合格率を数値で公開している会社は確認できていません。

したがって本記事では、流通する数字を「業界平均」として提示することをやめました。代わりに、確認できたことだけを書きます。

唯一確認できた期間つきの公式データ

Topstep が公開している2025年トレーダー実績統計に、次の記載があります(当サイト2026年8月5日確認)。

2025年1月から12月の間に、Funded Level の個人参加者のうち33.3%が出金を受けた

これは評価試験の合格率ではありません。評価を通過して資金口座(Funded Level)に到達した人のうち、実際に出金まで至った割合です。それでも、期間と母集団が明示されている点で、この業界では例外的な開示です。

読み取れることは2つあります。資金口座に到達しても、その年に出金まで至るのは3人に1人ということ。そして、累計支払額の宣伝(「14億ドル以上」など)は分母が分からないため判断材料にならないのに対し、この形式の数字は読者の期待値に直結するということです。

各社がどこまで開示しているかは支払い検証トラッカーで31社分を比較しています。

なぜ業者は合格率を公表しないのか

構造的な理由があります。評価試験の料金が収益源である以上、合格率の低さは商品の魅力を下げます。一方で高い数字を出せば、根拠を問われます。

そのため多くの業者は、合格率ではなく累計支払額やトレーダー数を宣伝します。これらは大きく見えますが、分母がないため「自分が受かる確率」の判断には使えません。数字の読み方は支払い実績の検証方法で整理しています。

合格率の代わりに比較できること

合格率が分からない以上、公表されている条件で比べるのが現実的です。失格に直結する項目は次の3つです。

項目見るポイント
1日損失制限制限があるか。ある場合の割合
ドローダウンの計算方式日中トレーリングか、日終値ベースか
一貫性ルール1日の利益上限が総利益の何%か

このうち最も見落とされやすいのがドローダウンの計算方式です。日中トレーリング型は含み益が出た瞬間に損失ラインが切り上がるため、一度伸びてから戻すと、実際の損失額より早く失格に近づきます。同じ「最大損失2,000ドル」でも、方式が違えば厳しさは変わります。違いはトレーリング型と静的型の解説にまとめています。

31社の条件は比較データで横並びにしています。

合格確率を上げる5つの戦略

戦略1: 1日損失5%を絶対に超えない設計

最頻の失格原因が、1日損失ルール違反です。1トレードあたりのリスクを口座資金の0.5〜1%に抑えれば、10連敗しても5%以内に収まります。

戦略2: 最大損失10%の半分を上限とする

試験中は、最大損失を5%程度に自主規制します。その結果、精神的余裕が生まれ、合理的判断を継続しやすくなります。

戦略3: 取引最低日数を絶対にクリア

目標利益を早期達成しても、最低日数(3〜5日)までは小ロットで取引を継続してください。意外と見落とされやすいルールです。

戦略4: ストップロス必須

全ポジションでストップロスを設定します。これにより、含み損の放置による最大損失違反を防げます。

戦略5: メンタル崩壊時の停止ルール

3連敗で30分休憩、5連敗で当日終了など、明確なルールを設けます。リベンジトレードによる連鎖損失を防ぐためです。

詳細は課題試験を1発合格する10のコツを参照してください。

1段階型 vs 2段階型の合格率

1段階型(One-Step)

特徴は以下の通りです。

  • 目標利益: +8〜10%を1回クリア
  • 合格までの期間が短い
  • 集中力を一気に高められる
  • 体感合格率は高め

2段階型(Two-Step)

一方、2段階型の特徴は以下の通りです。

  • 目標利益: +8〜10%(段階1)→ +5%(段階2)
  • 段階2で「あと少しで合格」のプレッシャーで失格する人が多い
  • 体感合格率は中程度

合格率を最重視するなら、1段階型を選びましょう。

1段階型のおすすめ業者

代表的な選択肢は以下の通りです。

合格できない人の典型パターン

パターン1: ロットが大きすぎる

1トレードで2〜3%のリスクを取ってしまい、3連敗で失格圏内に入ってしまうパターンです。

パターン2: ニュース取引で大損

重要指標発表時の急変動に巻き込まれるケースです。

パターン3: メンタル崩壊

連敗時のリベンジトレードで、一気に失格してしまうケースです。

パターン4: 取引最低日数未達

目標達成後に油断し、最低日数を満たさず期限切れになるケースです。

これらを避ければ、合格確率は大幅に向上すると考えられます。

結論

プロップファームの合格率について、検証できる業界平均は存在しません。確認できるのは Topstep が公開した「2025年に Funded Level 参加者の33.3%が出金を受けた」という期間つきの数字だけです(2026年8月5日確認)。

合格率を最重視するなら、1段階型プログラムと、1日損失ルールなしの業者(City Traders Imperium の Long-term など)の組み合わせが有力候補です。

段階数を減らしたいなら、The5%ers の Hyper Growth のような1段階型が選択肢になります。

おすすめのプロップファーム

業界の主力2社を、用途別に紹介します。

FTMO — 業界最大手の安心感

運営11年(2015年〜)の業界スタンダードです。Challenge 通過後に資金口座が付与されるオーソドックスなモデルです。 業界最大級の累計支払い実績を公開しています。

Free Trial で無料体験でき、2-Step は合格して初回報酬を受け取るときに試験料が全額返金されます(不合格時は返金されません)。始め方は無料トライアルガイドにまとめています。

FTMO 公式で見る

The5%ers — 少額から段階的に伸ばしたい派に

運営10年(2016年〜)の老舗です。1段階の Hyper Growth、2段階の High Stakes、3段階の Bootcamp が並行して提供され、試験料は $19 から選べます。利益分配は最大100%まで段階的に上がりますが、出金額から一律 3.5%が差し引かれる点は先に確認してください。当サイトの信頼度は2026年8月1日の再評価で「高」から「低」(★4.6→3.3)に変わりました。同社が2026年3月に支払いの遅延を自ら認めたためです。利用する場合は少額にとどめ、早めに着金を確認してください。

The5%ers 公式で見る(紹介コード「HZZS4」。2026年8月19日時点で割引は0%です)

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