RSI とは

RSI(相対力指数。買われすぎ/売られすぎを示すオシレーター系指標)は、価格の上昇と下降の勢いを 0〜100 のスケールで表す指標です。

開発者は米国の J. Welles Wilder Jr. 氏。1978年に体系化された、最も普及しているテクニカル指標の一つとされます。

つまり「価格がどれくらい買われすぎ、または売られすぎているか」を一つの数値で把握できるツールです。

RSI の基本的な見方

RSI は3つのゾーンで判定します。

70超え:買われすぎ

価格が短期的に上がりすぎている状態を示します。反落の可能性が高い、または利益確定のサインとされます。

30以下:売られすぎ

価格が短期的に下がりすぎている状態です。反発の可能性が高い、または買い場のサインと解釈されます。

50:中立

上昇と下降の勢いが均衡している状態です。50超え=上昇優位、50以下=下降優位の目安として使われます。

RSI の設定値

RSI の設定値は時間軸に合わせて選びます。

期間用途特徴
7スキャル反応が早い、ノイズも多い
14標準(デイトレ)最も普及、バランス型
21スイング反応がゆっくり、ノイズ少

迷ったら14から始め、自分の時間軸に合わせて調整するのが基本です。

RSI を使った3つの基本戦略

RSI の使い方を3つに整理します。

戦略1:オーバーボート/オーバーソールド逆張り

最もシンプルな使い方です。

  • RSI 70超え → ショート(反落狙い)
  • RSI 30以下 → ロング(反発狙い)

ただし、レンジ相場では機能する一方、強いトレンド相場ではダマシが多発します。たとえば、強い上昇トレンドでは RSI が70超えで張り付いたまま動き続けるケースが珍しくありません。

戦略2:RSI 50 ラインで順張り

トレンド相場での使い方です。

  • アップトレンド中、RSI が50を下に割って戻ってきたタイミング → ロング
  • ダウントレンド中、RSI が50を上に超えて戻ってきたタイミング → ショート

つまり、50ラインを「トレンドの心拍数」として捉える発想です。

戦略3:ダイバージェンス

価格と RSI の動きが乖離する状態を見ます。

弱気ダイバージェンス

  • 価格:新高値を更新
  • RSI:前の高値を更新できない
  • → 上昇の勢いが弱まっている兆候、ショート準備

強気ダイバージェンス

  • 価格:新安値を更新
  • RSI:前の安値を更新できない
  • → 下降の勢いが弱まっている兆候、ロング準備

ダイバージェンスは反転シグナルとして強力ですが、単独で使わず、価格構造の確認と併用するのが基本です。

RSI の組み合わせ

RSI は単独より組み合わせて使うことで真価を発揮します。

RSI + 移動平均線

MA でトレンド方向を判定し、RSI でエントリータイミングを取ります。たとえばアップトレンド中の RSI 30は、強いロングシグナルとされます。詳細は FX 移動平均線(MA)の使い方 を参照。

RSI + サポート/レジスタンス

レジスタンスに RSI 70が重なれば、ショートの確度が向上するとされます。サポートに RSI 30が重なれば、ロングの確度が向上します。

RSI + SMC(Smart Money Concepts)

Liquidity Sweep(機関投資家が個人のストップを刈る動き)と RSI ダイバージェンスが重なれば、高勝率エントリーが期待できるとされます。詳細は SMC(Smart Money Concepts)入門 を参照。

RSI の落とし穴

RSI には誤用しやすいポイントがあります。

落とし穴1:強いトレンドでは効かない

強い上昇トレンドでは RSI が70超えで張り付いたまま動かないことがあります。その状態で逆張りすると、損失が拡大する典型例になります。

落とし穴2:単独使用は危険

RSI だけでは方向性が判断できません。必ず他の指標(MA、価格構造など)と組み合わせて使うのが基本です。

落とし穴3:時間足によって動きが違う

1分足の RSI と日足の RSI は別物です。複数時間足で確認することで精度が上がります。たとえば日足で50を超えていれば長期的に強気、その流れに沿った1時間足のロングが取りやすい、という具合です。

RSI を EA で使う

RSI は EA(Expert Advisor、自動売買プログラム)との相性が良好です。

シンプルな RSI EA

RSI が30以下になったらロング、70超えたらクローズ、というシンプルなロジックです。レンジ相場では機能しますが、トレンド相場ではダマシが多くなります。

MA + RSI EA

MA でトレンド方向、RSI でエントリータイミングを取る組み合わせで、順張り型のため勝率が高めとされます。

詳細は FX 自動売買(EA)の選び方 を参照してください。

プロップファームでの RSI 活用

RSI は明確なルールベースの取引ができるため、プロップファーム(業者の資金を運用し利益を分配してもらう仕組み)の評価試験との相性が良いとされます。

  • 明確なエントリー条件(RSI の数値)
  • 機械的な損切り(レンジを抜けたら撤退)
  • 1日損失をコントロールしやすい
  • EA 化が可能

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まとめ

RSI は学びやすく強力なオシレーター系指標ですが、単独では使わないのが基本です。

  • 設定値は14から始める
  • レンジ相場では逆張り、トレンド相場では順張り
  • ダイバージェンスは反転シグナルの目安
  • MA・SMC との組み合わせで真価を発揮

最終的な投資判断はご自身で行ってください。

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