この記事の立場 — 実測はしていません
先に、この記事で「やっていないこと」を書きます。当サイトは各社の実口座を保有しておらず、スプレッドを計測していません。したがって本記事に「当サイト実測」の数値は一つもありません。
掲載しているのは次の2種類だけです。
- 各社が自社サイトで公開している数字と、その確認日
- 公開されている料率から当サイトが計算した金額(その旨を明記します)
これは弱点というより、この記事の主題そのものです。調べていくと、そもそも銘柄別のスプレッドを公開していない業者が複数あることが分かりました。契約前にコストを教えない業者がいる、という事実自体が読者にとっての情報になります。
主要10社の取引コスト一覧
FX/CFD 系7社の、FX 1ロットあたり手数料と情報公開状況です。すべて2026年8月5日に各社公式ページで確認しました。
| 業者 | FX 手数料(1ロット) | 課金の向き | 銘柄別スプレッド表 | スワップ率表 |
|---|---|---|---|---|
| FTMO | 片道$2.50(往復$5.00) | 片道と明記 | 公開あり | なし |
| The5%ers | 往復$4 | 往復と明記 | なし | なし(週末倍率のみ) |
| Fintokei | 片道$3(往復$6) | 両方明記 | 公開あり | なし |
| FundedNext | 片道$5〜$7(往復$10〜$14) | 片道と明記 | 公開あり | なし |
| FundingPips | $5〜$10 | 記載なし | なし | なし |
| Funded7 | チャレンジ$0/資金口座 往復$6 | 往復と明記 | なし | 記載なし |
| Fundora | 片道$3(往復約$6) | 片道と明記 | なし | ゴールドはスワップフリーと案内 |
補足を4点だけ付けます。
FundedNext の片道$5は Stellar 1-Step / 2-Step、片道$7は Instant / Lite です。往復では$10〜$14 になり、本表で最も高い水準です。同社の手数料一覧表は画像として掲載されているため、ページ上の文字列としては読み取れません。
FundingPips は $5(標準)、$7(Zero)、$10(Prime および Swap-Free MT5)と口座タイプ別に料率を公開していますが、これが片道なのか往復なのかを公式ページに明記していません。他の6社はいずれも明記しています。往復$5と往復$10では実質コストが倍違うため、購入前にサポートへ確認すべき項目です。
Funded7 はチャレンジ段階では手数料がかからず、資金口座と Instant Funding でのみ往復$6(暗号資産・株価指数は往復$1)がかかります。チャレンジのコスト感で資金口座を見積もると外れます。
Fundora の数値は、当サイトのルール解説記事で確認済みの公式ブログ記載(片道$3/全資産クラス)に基づきます。同社サイトは当サイトのクローラーを拒否しているため、本記事では再確認していません。最新の条件は公式サイトで要確認です。
ゴールドと株価指数は料率の形が変わります
FX の手数料が定額でも、金属や暗号資産では料率(パーセント)方式に切り替わる業者があります。
| 業者 | ゴールド(XAUUSD)の手数料 | 株価指数 |
|---|---|---|
| FTMO | 片道0.0007%(往復0.0014%) | 0.000%(手数料なし) |
| The5%ers | 「Percentage based」とのみ記載、率の数値なし | $0 |
| Fintokei | 1ロットあたり$6 | 手数料なし(2025年8月11日以降) |
| FundedNext | 片道0.0016%(往復0.0032%) | 手数料なし |
| FundingPips | FX と同じ扱い($5〜$10) | 手数料なし |
| Funded7 | 資金口座で往復$6 | 往復$1 |
| Fundora | 片道$3(全資産クラス共通) | 片道$3 |
The5%ers の記載はそのまま引用しています。ゴールド・暗号資産・コモディティの手数料欄には「Percentage based」とだけ書かれ、率の数値がありません。証拠金率の欄も「取引プラットフォームで確認してください」となっています。つまり口座を買ってログインするまで、ゴールドの取引コストが分からない設計です。
パーセント方式の実額は、価格水準で変わります。公開されている料率から当サイトが計算すると、XAUUSD が4,400ドル前後のとき、1ロット(100オンス)の往復手数料は FTMO で約$6、FundedNext で約$14 です。定額$6の Fintokei や Fundora とは、水準としては近いところに落ち着きます。ただし金価格が上がれば料率方式の負担も自動的に増えます。
「raw スプレッド0.0pips〜」の読み方
コスト構造には大きく2つの型があります。
- raw(生値)スプレッド + 別建て手数料
- 一括スプレッド(手数料なし、業者の取り分をスプレッドに上乗せ)
本記事の FX/CFD 系7社は、公開情報を見る限りすべて前者を基本にしています(Funded7 のみ、チャレンジ段階に限り手数料がかかりません)。したがって「スプレッド0.0pips〜」という表示だけでコストは判断できません。手数料を足して初めて比較できます。
換算は単純です。EURUSD の1標準ロットでは1pipsがおよそ$10なので、往復手数料をpips換算するとこうなります。
| 往復手数料 | EURUSD でのpips換算 | 該当する業者・口座タイプ |
|---|---|---|
| $4 | 0.4pips | The5%ers(FX) |
| $5 | 0.5pips | FTMO(FX) |
| $6 | 0.6pips | Fintokei、Fundora、Funded7(資金口座) |
| $10 | 1.0pips | FundedNext(Stellar 1-Step/2-Step) |
| $14 | 1.4pips | FundedNext(Instant / Lite) |
ここから分かるのは、「raw 0.0pips + 往復$14」の口座は、実質1.4pips の一括スプレッド口座と同じコストだということです。手数料ゼロで一括スプレッド1.0pips の口座があれば、そちらのほうが安くなります。宣伝文句の「0.0pips〜」は、合計コストの半分しか語っていません。
比較するときは、この式で揃えてください。
実質コスト(pips) = 平均スプレッド(pips) + 往復手数料 ÷ 10
「〜から」表記にも注意が必要です。多くの業者が使う「0.0pips〜」は最良条件の最小値であって、平均値ではありません。Fintokei は珍しく平均スプレッドを列として公開しており、たとえばゴールドの平均スプレッドは0.26と表示されています(2026年8月5日確認)。一方で同社の過去のブログ記事ではゴールドが「0.1pips〜」と書かれており、同じ会社の中でも「〜から」と「平均」で数字が変わります。「〜から」の数字を平均だと思って計算すると、コストを過小評価します。
なお、ライブスプレッドを公開している業者のページでも、確認時点で EURUSD のスプレッドが 0.00000 と表示される場面がありました。恒常的にスプレッドがゼロという状態は成り立たないため、この種のウィジェット表示は目安として扱い、実際の約定コストは自分の口座の履歴で確認してください。ライブ値を公開していること自体は評価できますが、公開されている値が常に約定値と一致する保証はありません。
ゴールド(XAUUSD)が別物である理由
「プロップファーム ゴールド スプレッド」で調べる方が多いので、独立して説明します。ゴールドが高く感じるのは業者が意地悪をしているからではなく、契約の作りが違うためです。
XAUUSD の1ロットは100オンスです。金価格が4,100ドルなら想定元本は約41万ドルで、EURUSD の1ロット(10万通貨、約11.5万ドル相当)の3倍以上あります。さらにスプレッドは pips ではなく価格そのもので表示されます。
当サイトが公開ページで確認した表示値と、そこから計算したコストを並べます。
| 銘柄 | 表示スプレッド | 契約サイズ | 往復スプレッドコスト(当サイト計算) |
|---|---|---|---|
| EURUSD | 0.2pips と仮定 | 10万通貨 | 約$2 |
| XAUUSD | 0.26(Fintokei 平均スプレッド、2026年8月5日確認) | 100オンス | 約$26 |
| XAUUSD | 0.52(FTMO・FundedNext のライブ表示、2026年8月5日確認) | 100オンス | 約$52 |
スプレッドだけで10倍から25倍の差があり、そこに手数料が乗ります。ゴールドで秒スキャルピングをする場合、1ロットの往復コストが$30〜$70規模になり得るということです。10ドル幅(=1ロットで$1,000)を狙う手法なら誤差ですが、1ドル幅(=$100)を狙う手法ではコストが利益の3〜7割を占めます。
数字はいずれも確認時点のスナップショットで、時間帯とイベントで大きく動きます。とくにゴールドは指標発表前後にスプレッドが数倍に開くことがあり、平時の表示値で組んだ損益計算はそのまま通用しません。
先物系3社 — スプレッドではなく手数料と取引所費用
Topstep・Apex・TradeDay の先物系は、構造が根本的に違います。先物は取引所の板で売買されるため、業者がスプレッドに上乗せする余地がありません。コストは手数料として明示されます。
往復1枚あたりの手数料です(TradeDay は片道価格の公開なので、往復は当サイトで2倍したものです)。
| 銘柄 | Topstep | Apex(Rithmic) | Apex(Tradovate) | TradeDay(往復換算) |
|---|---|---|---|---|
| ES | $3.78 | $3.98 | $3.10 | $5.76 |
| MES | $1.22 | $1.02 | $1.04 | $1.90 |
| GC(金) | $4.32 | $4.62 | $3.54 | $6.20 |
| MGC(ミニ金) | $1.92 | $1.52 | $1.34 | $2.40 |
| CL(原油) | $4.02 | $3.96 | $3.34 | $6.00 |
| MCL(ミニ原油) | $1.52 | $1.02 | $1.34 | $2.20 |
情報公開の質には差があります。Topstep は往復手数料の内訳を公開しており、取引所手数料+NFA規制手数料$0.02+同社の手数料(ミニ往復$1.00、マイクロ往復$0.50)と分解しています。TradeDay も「ブローカー手数料・NFA手数料・清算手数料・取引所手数料を含む」と明記し、「TradeDay はブローカーの手数料に上乗せしていない」と述べています。一方 Apex は、公開している数値に取引所手数料が含まれるかどうかを明示していません。同じ「往復$3.98」でも、内訳が分からない数字は他社と直接比較できません。
先物特有の落とし穴が、マーケットデータ料です。シミュレーション段階では Level 1 データが無料でも、ライブ資金口座に移った瞬間に取引所から「プロフェッショナル」区分にされ、Topstep で1取引所あたり月$133、TradeDay で月$156 がかかります。Apex は口座がシミュレーションのままなので、この切り替わりが起きません。詳細は隠れコストの記事にまとめています。
なお3社とも、ティックサイズ・ティック価値の一覧は公開していません。取引所の仕様で決まる値なので業者が決める余地はありませんが、コスト計算に必要な数字が業者側にないという点は把握しておいてください。
秒スキャは許されるのか — 数値基準の有無で分かれます
「スキャルピングok プロップファーム」「プロップファーム 秒スキャ」で調べる方が知りたいのは、コストではなくルールです。ここは業者ごとに扱いがはっきり分かれます。
| 業者 | 秒単位の決済に関する数値基準 |
|---|---|
| Fintokei | 10秒未満をティックスキャルピングと定義。該当取引が総ロット数の10%超かつ総取引額(USD)の10%超で違反 |
| Funded7 | 15秒未満が全取引数の2%超、または30秒未満が3%超で違反。制限ティア(Silver / Bronze)へ降格 |
| Fundora | エントリーから20秒以内の決済を禁止。頻発時は注意・警告または失格 |
| FundedNext | 30秒未満で決済した取引が総利益の30%以上を占めると違反(Quick Strike Method)。1日200取引・2,000サーバーメッセージ超も禁止 |
| TradeDay | 1日200取引超の戦略を禁止。数秒で数ティックを狙う戦略も禁止 |
| FTMO | 数値基準なし。価格表示の誤りや遅延の悪用、超高速ツールによる不当な優位の取得を禁止 |
| The5%ers | 数値基準なし。HFT を「大半の取引の保有時間が数秒以内」、ティックスキャルピングを「ティックごとの小さな変動で数秒以内に出入りする行為」と定義して禁止 |
| FundingPips | 数値基準なし。ティックスキャルピング・HFT・レイテンシーアービトラージ等を語句として列挙するのみで、定義も閾値もなし |
| Topstep | 数値基準なし。SIM環境の非現実的な約定を突くスキャルピングアルゴリズムを禁止 |
| Apex | 数値基準なし。HFT を禁止。5ティック利確に対し150ティック損切りのような不均衡なリスク設定も禁止と例示 |
読み方を3つ補足します。
第一に、数値基準がないほうが自由とは限りません。FTMO・The5%ers・FundingPips・Topstep・Apex は、いずれも裁量で判断する構造です。合格までは何も言われず、出金の段階で「HFT に該当する」と判断される余地が残ります。線引きが数字で閉じている業者のほうが、事前に自分の手法が通るかを判定できます。
第二に、基準の型が違うことに注意してください。Fundora の「20秒以内は禁止」は1取引ごとの絶対禁止です。Funded7・Fintokei・FundedNext は「全体に占める割合」で判定するため、短時間決済が混ざること自体は許容されます。TradeDay は保有時間ではなく1日の取引回数で切ります。同じ「秒スキャ禁止」でも、自分の運用がどの型に引っかかるかは別々に確認する必要があります。
第三に、FTMO について広く出回っている「ティックスキャルピングを明示的に禁止している」という説明は、当サイトが同社の公式ページを確認した範囲では、その文言のままでは見つかりませんでした。同社の実際の記述は、価格エラーの悪用や超高速ツールによる不当な優位の取得を禁じるものです。同様に FundingPips について「保有時間60秒未満が HFT とみなされる」という説明も複数のアフィリエイトサイトで見かけますが、同社の公式ヘルプセンター(全19記事)には該当する記述がありませんでした。出所のない数値基準を前提に手法を組むのは避けてください。
秒スキャ以外のスキャルピング全般の業者選びは、スキャルピング向けプロップファームおすすめとスキャル対応プロップファーム比較にまとめています。本記事はコスト構造に絞っています。
Fintokei の「速攻プラン」とコストの関係
「プロップファーム 速攻プラン」で検索される方向けに整理します。これは Fintokei の SwiftTrader の日本語プラン名で、公式表記は「速攻プロプラン」です。
このプランで速くなるのは合格までの工程です。1段階評価、利益目標6%、最低取引日数3日という設計で、2段階評価より短期間で資金口座に到達し得ます。一方で速攻プロプランだからコストが下がるわけではありません。
- 取引手数料は片道$3・往復$6 で、Fintokei の他プランと共通です
- ティックスキャルピングの10秒・10%ルールも同じように適用されます
- 日次最大損失-2%、最大損失-3%(静的)と許容損失が狭い設計です
3点目がコストと直結します。損失枠が狭いほど、手数料が枠を食う比率が上がるためです(次章で試算します)。速さと引き換えに許容損失が狭くなっている、と理解しておくのが正確です。
コストを最優先するなら、同社の「チャレンジプラン・スリム」のほうが趣旨に合います。往復¥500の手数料と、専用シンボルでの0.0pips〜のスプレッドを掲げており、MT5・円建て口座に限定されています。プラン間の違いはFintokei プラン比較とSwiftTrader レビューを参照してください。条件は改定されるため、購入前に公式サイトで確認をお願いします。
手数料はドローダウン枠を削ります
見落とされやすい論点です。取引手数料は口座残高から引かれるので、相場が1ミリも動かなくても日次損失と最大ドローダウンのカウンターが進みます。
10万ドル口座、1日20ロット往復のスキャルピングを想定した試算です(数値は当サイトの計算で、特定の業者の実績ではありません)。
| 往復手数料 | 1日のコスト | 20営業日の累計 | 最大DD 10%($10,000)に占める割合 |
|---|---|---|---|
| $5 | $100 | $2,000 | 20% |
| $6 | $120 | $2,400 | 24% |
| $10 | $200 | $4,000 | 40% |
| $14 | $280 | $5,600 | 56% |
往復$14の口座で同じ取引量をこなすと、1ヶ月で最大ドローダウン枠の半分以上をコストだけで消費する計算になります。利益目標8%($8,000)を達成するには、グロスで$13,600 稼ぐ必要があります。
日次損失制限との関係も同じです。日次5%($5,000)なら、$280 は枠の5.6%です。負けた日にはこの分だけ回復余地が狭まります。
さらに一貫性ルールがある業者では、コスト分を1日で取り返す動きが制限されます。「1日の利益が総利益の○%以内」という制限があると、コストを埋めるための大きな1日を作れないためです。一貫性ルールの仕組みは一貫性ルール解説に、ドローダウンの型の違いはドローダウンの種類にまとめています。
回転数の多い手法ほど、口座サイズより先に往復コストを確認してください。
何を公開していないかが、その業者を語っています
今回の調査で最も収穫があったのは、公開されていない項目のほうでした。
銘柄別スプレッド表を公開している業者は、FTMO(ftmo.com/en/symbols/)、FundedNext(fundednext.com/symbols)、Fintokei(fintokei.com/jp/symbols/)の3社です。いずれもライブ気配値または平均スプレッドを列で持っています。
公開していない業者は The5%ers、FundingPips、Funded7、Fundora の4社です。それぞれの言い分も確認しました。
- The5%ers は銘柄仕様ページに契約サイズと手数料だけを載せ、「最新の仕様は MT5 プラットフォームで確認するのはトレーダーの責任」としています。加えて同社のヘルプセンター(help.the5ers.com)は現在ドメイン全体が404で、FAQ は本体サイトへ移動しています
- FundingPips はサイトマップ全2,610URL とヘルプセンター全19記事を確認しましたが、銘柄別の数値は一つもありません。「RAW スプレッド」「タイトなスプレッド」という定性的な表現のみです
- Funded7 は「0.0pips からの raw スプレッド」「ティア1流動性プロバイダー由来の ECN 価格」と述べる一方、公式FAQで「スプレッドは取引プラットフォーム上で確認でき、銘柄と市況によって変動します」としています。つまり口座を購入してログインするまで数値は見られません
- Fundora も、当サイトが以前に確認した範囲で銘柄別スプレッドの公開ページが見当たりませんでした
スワップ率の一覧表については、10社すべてが公開していませんでした。これは業界全体の水準です。The5%ers が週末倍率(株価指数3倍、コモディティ10倍)を公開しているのが例外的に踏み込んだ部類で、それでも率そのものは載せていません。
流動性提供者の開示も限定的です。Fintokei は公式に Purple Trading SC との提携を明示しています。FTMO は自社インフラでのシミュレーション取引であることと、流動性提供者は価格データの提供のみを行うと説明しています。FundingPips は自社ブランドのブローカー「Tradin」に言及していますが、ライセンス番号も規制当局名も記載がありません。The5%ers は「商業的な流動性提供者と直接取引しており、供給者の身元は秘匿する」と明言しています。FundedNext は「複数のティア1流動性を集約している」とするだけで、機関名を挙げていません。
これらは詐欺の証拠ではありません。ただ、購入前にコストを知りたい人にとっては、判断材料が業者ごとに大きく違うという事実です。
当サイトの業者データ比較には、公開が確認できた FX 手数料(往復/ロット換算)と、スプレッド表・スワップレートを公開しているかどうかの欄を設けています。公開していない業者は空欄ではなく「—」で表示し、無料という意味ではないことを注記しています。一方で銘柄別スプレッドの数値そのものは列にしていません。公開状況がこの通りである以上、全社を横並びにできないためです。作れないものを作った風に見せないのが、当サイトの方針です。
契約前に確認すべき7項目
- 往復手数料はいくらか。片道価格なのか往復価格なのかを必ず確認する
- その手数料が資産クラスごとにどう変わるか(FX 定額、金属はパーセントなど)
- ゴールドと株価指数の手数料に具体的な数値が書かれているか
- 銘柄別スプレッドの数値が購入前に見られるか
- 秒単位の決済に数値基準があるか、あるなら1取引単位か割合判定か
- スワップの扱い(スワップフリーの有無、追加費用の有無)
- 自分の想定取引量で、1ヶ月のコストがドローダウン枠の何%になるか
4番目で行き詰まったら、サポートに直接聞いてください。回答が得られない、あるいは「口座を開設すれば分かります」と返ってくる場合、その情報の非対称性込みで判断することになります。
プラットフォームによって手数料が変わる業者もあるため、MetaTrader と cTrader の比較もあわせて確認してください。
最終的な投資判断はご自身で行ってください。本サイトは投資助言を提供せず、利益を保証するものでもありません。
よくある質問(FAQ)
Q. プロップファームのスプレッドを比較したサイトの数値は信用できますか?
「実測」を掲げる比較記事は慎重に読んでください。スプレッドを実測するには各社の実口座に同時接続し、同じ時刻の気配値を記録し続ける必要があります。当サイトはそれを行っていないため、本記事では各社が自社サイトで公開している数値と、その確認日だけを掲載しています。加えて、そもそも銘柄別スプレッドを公開していない業者が複数あるため、全社を横並びで比較した「実測表」は原理的に作りにくいという事情もあります。数値の出所が書かれていない比較表は、根拠を確認してから使ってください。
Q. スプレッドと取引手数料は、どちらを重視すべきですか?
取引回数が多いほど手数料の比重が上がります。EURUSD の1ロットでは1pipsがおよそ10ドルなので、往復手数料$5はスプレッド0.5pips相当、$10なら1.0pips相当、$14なら1.4pips相当です。つまり「raw スプレッド0.0pips〜」と宣伝していても往復$14の手数料がかかる口座は、手数料ゼロで一括スプレッド1.0pipsの口座より実質コストが高くなります。比較するときは、手数料をpips換算してスプレッドに足した合計で見てください。
Q. ゴールド(XAUUSD)のスプレッドはなぜ主要通貨ペアより高いのですか?
契約サイズと価格水準が違うためです。XAUUSD の1ロットは100オンスで、価格が4,000ドル台なら想定元本はおよそ40万ドルになります。スプレッドが価格表示で0.52なら、往復のスプレッドコストはおよそ52ドルです。EURUSD で0.2pipsなら約2ドルですから、同じ1ロットでも桁が変わります。ゴールドでスキャルピングする場合、値幅の目標をこのコストを上回る水準に設定できているかを先に確認してください。
Q. 秒単位で決済するスキャルピングが明確に禁止されている業者はどこですか?
数値基準を公開しているのは Funded7(15秒未満が全取引数の2%超、または30秒未満が3%超で違反)、Fintokei(10秒未満をティックスキャルピングと定義し、該当取引が総ロット数と総取引額の両方で10%を超えると違反)、Fundora(エントリーから20秒以内の決済を禁止)、FundedNext(30秒未満で決済した取引が総利益の30%以上を占めると違反)、TradeDay(1日200取引超の戦略を禁止)です。FTMO・The5%ers・FundingPips・Topstep・Apex は数値の最低保有時間を公開しておらず、HFT やティックスキャルピングを裁量で判断する記述にとどまります。数値がないほうが安全とは限らず、線引きが読めないという意味では逆にリスクです。
Q. Fintokei の「速攻プラン」はスキャルピングに有利ですか?
公式の日本語表記は「速攻プロプラン」(英語名 SwiftTrader)で、有利になるのは合格までの速さであってコストやスキャル規制ではありません。取引手数料は片道$3・往復$6 で他プランと共通、ティックスキャルピングの10秒・10%ルールも同じように適用されます。むしろ日次最大損失-2%・最大損失-3%(静的)と許容損失が狭いため、回転数の多い手法ではコストがドローダウン枠を圧迫しやすい設計です。コスト重視なら、往復¥500・MT5/円建て限定の「チャレンジプラン・スリム」のほうが趣旨に合います(条件は公式サイトで要確認)。
おすすめのプロップファーム
取引コストの公開姿勢という観点で、本記事の調査結果を踏まえた3社です(評価基準)。
FTMO — 手数料の改定履歴まで公開している
運営11年(2015年〜)の業界最古参クラスです。銘柄ページでライブ気配値と手数料を公開しており、2025年9月の手数料改定もブログで事前に告知しています。改定の履歴が追える業者は多くありません。FX 往復$5、株価指数は手数料なしです。スワップ率の一覧は公開されていない点は他社と同様です。
The5%ers — FX 往復$4は本記事で最安
運営10年(2016年〜)の老舗です。資金口座での FX 往復$4は本記事の7社で最も低い水準ですが、ゴールド等の手数料は「Percentage based」とだけ記載され率の数値がありません。当サイトの信頼度は2026年8月1日の再評価で「高」から「低」(★4.6→3.3)に変わりました。同社が2026年3月に支払いの遅延を自ら認めたためです。利用する場合は少額にとどめ、早めに着金を確認してください。出金額からは一律3.5%が差し引かれます。
→ The5%ers 公式で見る(クーポンコード「HZZS4」で割引適用)
Fintokei — 日本語で平均スプレッドを確認できる
日本語の銘柄ページで平均スプレッドと1ロットあたり手数料を並べて公開している数少ない業者です。手数料は片道$3・往復$6、株価指数と暗号資産は手数料なしです。提携ブローカー(Purple Trading SC)を明示している点も、本記事の7社の中では踏み込んだ部類です。ティックスキャルピングの定義(10秒未満・10%基準)も数値で公開されています。
→ Fintokei 公式で見る(クーポンコード「FINTO5KEI」で5%割引)