Instant Funding とは(そして「設立年の食い違い」)

Instant Funding はオンラインのプロップファーム(自己資金トレード業者)です。料金を払い、シミュレーション口座で同社のルールどおりにトレードできることを示すと、そのシミュレーション利益の一部を報酬として受け取れます。旧ドメイン instantfunding.io は現在 instantfunding.com にリダイレクトされます。

最初に1点、注意を促しておきます。公式サイトは「2021年に英国で設立」と記載しています。一方で業界メディアは別の話を伝えています。TradeInformer と Finance Magnates によれば、同社の設立は2020年ごろで、一般公開は2022年6月、運営者は Lewis Mansbridge、運営会社はロンドン拠点の Acello Ltd とされます。これらの年は一致しません。本記事では2021年を「同社自身の主張」として扱い、ひとつの数字を確定情報とみなさず、公式の情報源で確認することをおすすめします。

本記事は情報提供であり、投資助言ではありません。

口座タイプ — One-Phase・Two-Phase・Instant

Instant Funding には3系統の口座があります。ルールも費用も大きく異なるため、ここを取り違えないことが大切です。

  • One-Phase チャレンジ:1段階の評価を経て、資金提供(シミュレーション)口座に進む
  • Two-Phase チャレンジ:2段階の評価。目標が2回に分かれて緩めに設定される
  • Instant:評価なし。購入後すぐに資金提供口座でトレードできる。テストを省く分、初期費用は割高

口座サイズは幅広く、おおよそ625ドルから300,000ドルまで。チャレンジのサイズは5,000〜200,000ドルが中心です(firm-metrics データと第三者レビューに基づく。最新サイズは公式サイトで確認してください)。

ルール早見 — 利益目標・日次損失・静的ドローダウン

2つのチャレンジ口座の公開ルールは次のとおりです。一次情報は公式の One-Phase/Two-Phase ヘルプページなので、申し込む前にそこで確認してください。

One-Phase チャレンジ:

  • 利益目標:10%
  • 日次損失上限:3%
  • 最大ドローダウン:8%、静的(開始残高を基準。含み益で上に動かない)
  • 最低取引日数:3日
  • 期限なし

Two-Phase チャレンジ:

  • 利益目標:8%、続いて5%
  • 日次損失上限:5%
  • 最大ドローダウン:10%、静的
  • 最低取引日数:3日
  • 期限なし

「静的(static)」ドローダウンについて、平易に補足します。静的とは、損失の下限が開始残高に固定されるという意味です。口座が増えても下限は上がりません。これに対し「トレーリング」型は、含み益に合わせて下限が上に動きます。下限が動かない静的のほうが管理しやすいと感じる人は多いです。詳しい比較はトレーリング vs 静的ドローダウン日次損失 vs 最大ドローダウンで解説しています。

Instant 口座は、同社が「Smart Drawdown」と呼ぶ別方式を使います。開始時はおよそ10%で、利益が5%に達するとおよそ5%まで絞られる、と報じられています。一方で、Instant のドローダウンを6%とする第三者ページもあります。情報源が割れているため、Instant の正確なドローダウンは公式の情報源で確認してください。

見出しの数字に使った firm-metrics の値(分配80〜90%、最安料金44ドル、目標10%、日次損失3%、静的ドローダウン8%、FXレバレッジ1:100、出金サイクルおよそ7日)は One-Phase チャレンジを反映しています。これは出発点であって保証ではありません。公式サイトで確認してください。

料金とサイズ — プログラム別

料金は口座サイズに比例し、Instant モデルだけは価格帯がまったく別です。以下は TheTrustedProp の内訳で、最新価格ではなく直近のスナップショットとして扱ってください。

One-Phase の料金(概算):

  • 5,000ドル:44ドル
  • 10,000ドル:84ドル
  • 25,000ドル:179ドル
  • 50,000ドル:289ドル
  • 100,000ドル:539ドル
  • 200,000ドル:1,079ドル

比較として、Two-Phase の5,000ドル口座は約48ドルで、小口では One-Phase に近い水準です。Instant 口座は同じ名目サイズでもはるかに高く、10,000ドル口座でおよそ459ドル、120,000ドル口座で約5,499ドルとされます。この差が「評価を省く」ことの値段です。価格は頻繁に変わるため、目的のサイズの最新料金を公式サイトで確認してください。

見えにくいコスト全般が気になる場合は、プロップファームの隠れコストを参照してください。

利益分配と「有料アドオン」の論点

基本の利益分配は80%です。マイルストーン達成、または有料アドオンの購入によって、90%に向けて引き上げられます。第三者ページでは、口座タイプや継続期間によって60〜95%とより広い幅で説明されています。つまり実際に得られる分配率は、どの口座でどの条件かによって変わります。公式の情報源で確認してください。

有料アドオンは冷静に見ましょう。分配率を上げるための追加支払いが報われるのは、実際に出金まで到達した場合だけで、それは保証されていません。アドオンは表示料金だけでなく「実コスト」に織り込んで考えてください。

出金 — 随時出金と「ベストデー40%ルール」

チャレンジ口座では、Instant Funding は随時出金をうたっています。公開された条件には次が含まれます。

  • 最低出金額:開始残高の1.5%か25ドルのいずれか大きい方
  • ベストデー上限:1日の最高益が総利益の40%を超えてはならない。一発の幸運な取引による結果を除く狙いですが、1日に利益が偏ると正当な出金まで止めてしまうことがあります
  • 出金申請前にすべての建玉を決済しておくこと
  • 処理時間:営業48時間以内

Instant 口座は別スケジュールです。初回出金は最初の取引から14日後、以後は週次です。

こうした出金の仕組み(最低額・ベストデー上限・証跡要件)は、まさにプロップファームでトラブルが表面化しやすい箇所です。背景はプロップファームの出金透明性プロップファームのKYCと出金方法で扱っています。

評判 — Trustpilot、レビューの警告、出金トラブル

ここは賛否が本当に割れている部分なので、ゆっくり読んでください。

TheTrustedProp は Instant Funding を4.6/5(信頼スコア92/100)と評価し、約941名のユーザーを根拠にしています。ところが同じページが参照する Trustpilot のスナップショットは、4,676件で3.1/5、星1つが約31%です。この2つの像は一致しません。さらに Trustpilot のライブプロフィールは自動ツールに対して403を返しており、レビュー収集の手法について警告フラグが付いているとも報じられています。私たちは一次情報からライブの Trustpilot スコアを確認できなかったため、スコアを断定しません。最新スコアと注意書きは、ご自身でブラウザで確認してください。

私たちの firm-metrics データでも、Instant Funding の Trustpilot スコアと件数はこの理由から意図的に空欄です。プロフィールが403を返し、二次情報が大きく食い違う(3.1 対 4.6)ためで、確証のない数字は記載しません。

レビュアーやアナリストが報告している懸念には、次が含まれます。

  • 合格後の出金審査の段階で初めて表面化する、出金拒否
  • 議論を呼ぶ VPN/VPS 条項(条項7.1.13とされる)
  • 「アイデアあたり約1%リスク」ルールの厳格な運用

これらの正確な文言は、条項番号や方針が変わるため、公式規約で確認してください。こうしたサインの読み方は傾きかけたプロップファームの見抜き方プロップファームの詐欺・リスクで整理しています。

Funded Trading Plus 買収と企業構造

2026年5月26日、Instant Funding は Funded Trading Plus の買収を発表しました。両ブランドは独立して運営を続けるとされ、この取引でグループ収益はおよそ70%増加したと報じられています。買収先の背景はFunded Trading Plus レビューを参照してください。

企業面では、TradeInformer がこの運営をロンドン拠点の Acello Ltd に結び付けています。どのプロップファームにも言えることですが、これらは規制上の保護を意味しません。プロップファームはブローカーのようには規制されないため、頼りになるのは企業の実体と運営実績です。全体像はプロップファームは合法か?規制の実態を参照してください。

プラットフォームと規模

Instant Funding は MT5、cTrader、Match-Trader に対応し、Match-Trader は米国クライアント向けとされています。プラットフォーム選びが戦略に効く場合は、MetaTrader vs cTrader(プロップ向け)で得失を比較しています。

公式サイトは、180か国超で82,000名超のトレーダー、そして2023年以降の累計公開支払いを18,741,928ドル超(2025年:8,494,122ドル、2024年:6,031,799ドル、2023年:2,160,879ドル)と報告しています。スケーリングでは、Instant 口座は利益10%ごとに倍増でき、上限は1,280,000ドルです。これらは同社自身の数字であり、公開値として紹介します。公式の情報源で確認してください。

どんな人に向くか — そして避けた方がよい人

向いている可能性:口座が増えても動かない、静的(残高基準)のドローダウンを好む人。評価なしの Instant 口座という選択肢が欲しく、その割高さを受け入れられる人。MT5・cTrader・Match-Trader でトレードする人。

慎重になるべき:1日の好調が月間成績を支えがちな人(ベストデー40%ルールが効きます)。出金審査の結果に左右されるのが苦手な人。長く曖昧さのない運営実績を重視する人。設立年の食い違いと、賛否の割れる Trustpilot 評価は、エクスポージャーを控えめにし、料金を1社に集中させない理由になります。複数ファーム並行運用を参照してください。

より長い運営実績を重視するなら、私たちのデータで「運営10年以上+信頼度: 高」を満たす2社を挙げます(評価基準)。

FTMO — 業界最大手の運営実績

運営11年(2015年〜)。2024年の淘汰局面を含め、業界最大級の累計支払い実績を継続公開しています。

FTMO 公式で見る

The5%ers — 10年運営の老舗

運営10年(2016年〜)。Instant Funding の先駆けで、評価試験を経ずに始めたい人向け。

The5%ers 公式で見る

まとめ

Instant Funding は、明確な商品ラインと公開された支払い実績を持ち、直近で買収も行った稼働中の業者です。ルールは書面上は妥当です(静的ドローダウン、期限なし、チャレンジ口座の随時出金)。一方で慎重になるべき理由も本物です。記録と一致しない設立年の主張、低くかつ警告の付いた Trustpilot 像、そして出金審査をめぐる報告された争いです。これらは同社を詐欺と断じるものではありませんが、規約を丁寧に読み、すべての数字を公式サイトで確認し、資金と料金を1か所に集中させない、という姿勢が必要だと示しています。

これはレビューであり、投資助言ではありません。プロップファームは未規制です。申し込む前に、ご自身の居住地の法令と税務を確認してください。状況が変われば本ページを更新します。引用される場合は、出典として本ページ(PROP NAVI)へのリンクをお願いします。

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