Funded Trading Plus(略して FT+)は、英国系プロップファームの中でも運営が長い部類で、2026年にはラインナップを3つの主要プログラムに絞り込みました。高いスケーリング上限と、最大100%まで届く利益配分を打ち出しています。本稿は FT+ の提供内容を一次情報・第三者情報に照らして整理し、見るページや出典によって数値が食い違う箇所を指摘します。各数値は「公式サイトで最新ルールを確認する」前提で読んでください。プロップファームの条件は頻繁に変わり、FT+ 自身のマーケティング/ヘルプページでも同じ仕組みが別の言い回しで説明されてきました。

本記事は情報提供のみを目的とし、投資・法務・税務の助言ではありません。

Funded Trading Plus とは

FT+ は評価(チャレンジ)口座を販売します。手数料を払い、固定ルールのもとでシミュレーション取引の試験に合格すると、利益を分配するための資金(シミュレーション)口座を取引できます。TheTrustedProp によれば、FT+ は英国を拠点に2021年設立で、ロンドンの住所(7 Bell Yard)と英国法人番号 13774561 が示されています。注意点として、FXEmpire は本社をセントルシアと記載しているため、運営主体の所在地が重要なら公式情報で確認してください。

マーケティング上の数字は大きめです。公式サイトは累計1,950万ドル超の実トレーダー報酬と、180カ国・6万人超のトレーダーをうたっています。いずれも業者が公表した数値で第三者監査ではないため、証拠ではなく背景情報として扱い、公式サイトで確認してください。

2026年のラインナップ:Instant、1-Step Express、2-Step Classic

2026年時点でラインナップは3つの主要プログラムに簡素化されています。一部のまとめサイトには旧 Prestige/Premium/Advanced 階層が残っており、これも出典間で仕様が食い違う一因です。

  • 1-Step Express:単一フェーズの評価。TheTrustedProp と FXEmpire は、利益目標10%・日次損失上限4%・トレーリング型ドローダウン6%で、最低取引日数なしと説明します。当サイトの正規化データも、10万ドルの Express 口座について同じ内容(目標10%・日次4%・最大ドローダウン6%・最低日数0)を記録しています。
  • 2-Step Classic:2フェーズ型。TheTrustedProp は各フェーズの目標をおおむね7%、日次損失4%、固定型ドローダウン8%としています。2ステップの各フェーズ目標はサブモデルや出典で差があるため、正確な目標は公式サイトで確認してください。
  • Instant Funding:利益目標なし、構成により日次ドローダウン約3〜6%、最大ドローダウン6%。口座サイズは TheTrustedProp と公式プログラム記載で5,000〜10万ドルです。

これらの構造を比較したい場合は、1ステップ・2ステップ・即時資金の違いで長所短所を整理しています。

ドローダウン方式:トレーリング型と固定型

ここは評価の合否を最も左右する部分なので丁寧に見ます。FT+ のドローダウンは混合型で、選ぶプログラムによって異なります。

  • 1-Step Express と Instant Funding はトレーリング型(相対)ドローダウンです。利益が増えると損失上限も上に追随し、その分バッファが縮みます。含み益を伸ばしてから利益を吐き出すと抵触しやすい仕組みです。
  • 2-Step Classic(および旧 Prestige 階層)は、開始残高に設定される固定型ドローダウンです。利益で動かないため、ポジションサイズの面では一般に緩やかです。

当サイトの正規化データが FT+ のドローダウン方式を「混合(mixed)」と記録しているのは、まさにこのためです。違いがまだ掴みにくければ、トレーリング型と固定型ドローダウンで各方式がサイズ調整や保有に与える影響を、日次損失と最大ドローダウンで同時に守るべき2つの上限を解説しています。

利益配分と250万ドルへのスケーリング

利益配分は80%から最大100%まで、実績マイルストーンに応じて段階的に上がります。TheTrustedProp によれば、累計利益約20%で90%、約30%で100%が目安です。100%配分は見出しとして強いものの、まずそのマイルストーンを達成する必要があるため、初期値ではなく「勝ち取る上限」として読んでください。

スケーリング上限はこの分野でも高い部類で、シミュレーション資金で最大250万ドルに達します。ここでは2点が重要です。第一に、この数字は単一口座ではなく複数のスケーリングサイクルを経て到達するものです。第二に、正確なスケーリングの仕組みが FT+ 自身のページ間で食い違っています。公式ヘルプセンターのスケーリング表は、約10%の利益を計上するたびに各段階で口座がおおよそ倍増する(例:12,500ドル→25,000ドル)と示す一方、マーケティングページは利益10%ごとに25%増と説明します。両者は矛盾するため、数値を当てにする前に公式ヘルプセンターで正確な仕組みを確認してください。

スケーリングは自動でもありません。申請の提出と FT+ のリスク審査の通過が必要で、業者は拒否する裁量を留保しています。つまり250万ドルの上限は条件付きの可能性であって、保証ではありません。これらのプログラム一般の仕組みはプロップファームのスケーリングプラン解説を参照してください。

手数料と口座サイズ

口座サイズはプログラムをまたいでおおむね5,000〜20万ドルです。当サイトの正規化データは、FT+ の大きめ階層を1万・2.5万・5万・10万・20万ドルと記録しています。

手数料は出典間の食い違いが最も大きい部分なので、どの数字もスナップショットとして扱ってください。FXEmpire はワンステップ口座で最安約119ドル、10万ドルの Instant Funding 口座で約4,500ドルまでを挙げます。当サイトのデータも、レビュー系の情報源から同じ最安119ドルを記録しつつ、10万ドル口座の公式既定価格が549ドルで表示されたことを併記しています。手数料はプロモーションやプログラムで変わるため、欲しいモデルとサイズの現在価格を公式サイトで確認してください。多くの評価業者と同じく、合格できなければ手数料は実質的に埋没費用なので、通らない前提でも予算を組んでください。見落としやすい費用はプロップファームの隠れコストで扱っています。

出金条件

FT+ の出金頻度はプログラムで異なります。1-Step Express と Instant Funding は7暦日ごと、2-Step Classic は10暦日ごとです。当サイトの正規化データは Express 系統について7日サイクル・処理約2日を記録しています。初回出金は約24〜48時間で処理され、以降は通常およそ24時間、最低出金額は50ドル(または口座の1%)です。

出金の信頼性は、どのプロップファームでも最重要の指標です。こうした主張を額面どおりでなく批判的に読む方法はプロップファームの出金透明性を、出金窓口で何が起きるかはプロップファームの KYC と出金方法を参照してください。

プラットフォーム・対象資産・レバレッジ

FT+ は MetaTrader 5、cTrader、Match-Trader、DXtrade に対応します(一部の業者コンテンツでは MT4 も挙げられています)。取引対象は外国為替・指数・コモディティ・暗号資産で、これは当サイトの正規化データでも確認できます。当サイトの正規化データは標準レバレッジを約1:30と記録しています。プログラムによってはより高いレバレッジが提供される場合があるため、選んだモデルの正確な倍率は公式サイトで確認してください。

プラットフォームの多様性は静かな生存シグナルでもあります。単一の MetaQuotes ライセンスに依存しない業者は、単一障害点が一つ少ないと言えます。プラットフォーム選びが決め手なら、MetaTrader と cTrader の比較で実務上の違いを扱っています。

評判と Trustpilot の現状

ここは古い数字に注意すべき箇所です。2026年6月の第三者スナップショットでは、FT+ はおおむね約2,620〜2,660件のレビューで4.4/5、PropFirmMap は A/B 評価に「慎重に進めるべき」の注記を付けています。当サイトの正規化データは約2,662件のレビューを記録しています。Trustpilot のライブプロフィールは調査時にアクセスエラーを返し、一部まとめサイトの「4.7/4,500件」という数字は古く見えるため、キャッシュの数字を信じず、現在のスコアはライブのプロフィールでご自身で確認してください。

平たく言えば、レビュー件数と全体の評判はこの運営年数の業者として妥当に見えるものの、見出しスコアはキャッシュではなくライブで読むべきです。清潔な第三者の「信頼チェック」と複数年の運営実績の方が、単一の星評価より良いシグナルです。レビューが双方向で操作される広い実態はプロップファームの詐欺リスクを参照してください。

FTMO や英国勢との比較

FT+ の売りは、長い運営実績、高いスケーリング上限、最上位での100%配分です。分野の中での位置づけには、2つの参照点が役立ちます。

FTMO は最大手で運営約11年、2024年の淘汰局面でも業界最大級の累計支払いを公表し続けています。固定型ドローダウンの2ステップ型で配分は80〜90%のため、配分の上限では保守的ですが、確立度はきわめて高い業者です。

The5%ers は運営10年の老舗で Instant Funding の先駆け。配分も100%へ向けて段階的に上がるため、FT+ のスケーリング訴求に惹かれる人にとって自然な比較対象です。

英国勢では、FT+ はAlpha Capital GroupCity Traders Imperiumと並びます。見出しの数字ではなく構造で比較してください。業者を体系的に比べる方法はプロップファームの選び方、データは比較データを参照してください。

まとめ

Funded Trading Plus は、確立された運営中の英国系業者で、本当に高いスケーリング上限、最大100%まで届く配分、ある程度はっきり区別された3つのプログラム、そして頻繁な出金を備えています。率直な留意点は、ドローダウン方式が混合(ワンステップと即時系統はトレーリング型)であること、スケーリングと手数料の数値が自社ページ間・レビュー出典間で一貫しないこと、そして本社所在地そのものが2通りに報じられていることです。いずれも悪い選択であることを意味するわけではなく、購入前に該当モデル・価格・ルールを公式サイトで確認し、同意した内容をスクリーンショットで残すべき業者だ、ということです。

どのプロップファームでもそうですが、実務上の最大のリスクは規制ではなく、業者の事業継続性と長期にわたる支払いの信頼性です。複数年の実績は助けにはなりますが、保証ではありません。1社に資金と手数料を集中させず分散してください(複数ファーム並行運用)。

このページは情報提供のためのもので、投資・法務・税務の助言ではありません。引用される場合は、出典として本ページ(PROP NAVI)へのリンクをお願いします。

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