ひと目で見る Apex と Tradeify — どちらも先物専業
Apex Trader Funding と Tradeify は、扱う商品が同じです。どちらも CME の先物専業で、為替や株式は扱いません。つまり両社の選択は「市場」の話ではなく、「どう資金提供を受けるか」「ドローダウンのルールがどう効くか」「いつ出金できるか」の話になります。
ざっくり言えば、Tradeify は安く出金も速いので初心者や小口に向き、Apex は最初の利益配分が手厚くスケールも大きいので、サイズを狙う経験者に向きます。
以下、ルールが重要な箇所には公式ヘルプの出典を添えて、違いを順に見ていきます。本記事は情報提供であり、投資助言ではありません。プロップファームは基本的に未規制で、業者の事業継続リスクは現実にあります(規制と合法性参照)。
評価方式 — Apex は1ステップ、Tradeify は3つの道
Apex はシンプルです。単一フェーズ(1ステップ)の評価で、ドローダウンを割らずに利益目標に到達すれば合格。評価中に最低取引日数のような縛りはありません。
Tradeify は道を選べます。
- Growth — Apex に近い1ステップ評価
- Select — 合格までに最低3日が必要な評価
- Lightning — 評価なしの即時資金提供。支払えばそのまま資金提供口座で開始
最短ルートが欲しいだけなら、Apex の単一フェーズと Tradeify の Growth はほぼ同じ立ち位置です。評価そのものを飛ばしたいなら、Apex にはない Tradeify の Lightning が選択肢になります。これらの構造の背景は1ステップ/2ステップ/即時資金の違いで解説しています。
価格と手数料 — 一度きりの評価料と、見落としがちなアクティベーション料
Apex 4.0(リニューアル後のモデル)は口座サイズが4種類です。25K / 50K / 100K / 150K で、月額はなく一度きりの評価料を払います。表示価格はおおむね約177 / 197 / 297 / 397ドルですが、Apex は頻繁にプロモコードを出し、ここから9割ほど割引されることもあります。表示価格は出発点と考え、公式で現在のプロモを確認してください。
初心者が見落としやすいのがアクティベーション料です。合格後に Apex は Performance Account のアクティベーション料を請求します。EOD 口座で約99ドル、Intraday で約79ドルが目安で、おおむね7日以内の支払いです。購入前に正確な金額を必ず確認してください。
Tradeify は口座あたりでは概して安く、合格後の費用も軽めの傾向です。これが、最初の1口座として入りやすいと言われる大きな理由です。見えにくいアクティベーション費用こそ、項目ごとに確認したい部分です。詳しくはプロップファームの隠れコストを参照してください。
ドローダウン — EOD トレーリングを横並びで比較
両社とも End-of-Day(EOD)トレーリングのドローダウンが軸です。EOD は、含み益のピークではなく終値ベースでしか上に動かないため、イントラデイ・トレーリングより緩やかです。仕組みはトレーリング型と固定型の違いで解説しています。
Apex の EOD トレーリング・ドローダウン(口座サイズ別)。
- 25K — 1,000ドル
- 50K — 2,000ドル
- 100K — 3,000ドル
- 150K — 4,000ドル
Apex には旧来の Intraday Trailing Drawdown も残っています。こちらは日次損失上限がない代わりに、終値ではなくイントラデイの高値でトレーリングする点が引き換えです。
Tradeify は全口座ファミリーで EOD トレーリング最大ドローダウンを採用し、フロアは EOD 残高が「開始残高+ドローダウン+100ドル」に達した時点でトレーリングを止めます。Growth の EOD 数値は 25K / 50K / 100K / 150K でそれぞれ 1,000 / 2,000 / 3,000 / 4,500ドルです(150K は Apex の4,000ドルと異なるため、公式で確認してください)。
実務上は、25K〜100K では両社ほぼ互角。150K を使うなら、Tradeify のクッションがやや厚いのが小さな利点です。
利益目標と日次損失上限(口座サイズ別)
利益目標はほぼ一致します。両社とも6%相当の目標です。
- 25K — 1,500ドル
- 50K — 3,000ドル
- 100K — 6,000ドル
- 150K — 9,000ドル
意味のある違いは日次損失上限です。Apex の EOD 口座には、到達するとその日の取引を止める日次損失上限があり、サイズ別に 500 / 1,000 / 1,500 / 2,000ドルです。旧来の Intraday には日次損失上限がなく、これを好む積極的なトレーダーもいます。
日次損失上限は一度の悪いセッションから守ってくれますが、ボラティリティの高い日には早めに止められてしまうこともあります。このハードストップを避けたいかどうかは、トレードオフをよく天秤にかけてください。両者の関係は日次損失と最大ドローダウンで整理しています。
利益配分 — 最初の25K(Apex)vs 最初の15K(Tradeify)
紙の上で Apex が抜けるのがここです。Apex は資金提供口座ごとに最初の25,000ドルを100%配分し、その後は90/10です。
Tradeify の第一枠はやや小さいものの十分に手厚く、Growth と Lightning は最初の15,000ドルまで100%、その後90/10です。Select は初回出金から一律90/10です。
つまり、1口座で大きく稼ぐつもりなら、Apex の高い第一枠は実際の金額として効きます。エッジが安定していて、小まめに少額ずつ出金するタイプなら差は小さく、出金前にどちらの閾値にも届かないことすらあります。いずれにせよ、後述の一貫性ルールが残高の一部を保留させることがあるため、「実際に出金できる額」の細かな条件を読んでください。出金の透明性も参照を。
出金 — スピード・サイクル・最低額・一貫性ルール
日々の使い心地で、両社がいちばん違って感じられるのが出金です。
Apex の出金は8取引日ごとに申請可能で、月2回まで、最低500ドル。新しい Performance Account には50%の一貫性ルールが適用され(1日の利益が純利益の50%以上にならないこと)、1サイクルあたり5日の有効取引日が必要です。時間の目安は、審査に約2営業日、送金に3〜4営業日で、最初から最後までおよそ5〜11営業日です。
Tradeify の出金は Rise 経由で、約1時間(おおむね1〜4時間)で済むことが多く、週末でも当日に届くことがあります。一貫性ルールはプログラムごとに異なり、Growth(資金提供後)は35%、Select は評価時のみ40%(資金提供後はなし)、Lightning は20%程度から始まり上がっていく段階制です。
要点はこうです。Tradeify は速く頻繁に出金する設計、Apex は遅いものの最初の枠が手厚い設計。「いつ口座に着金するか」で選ぶなら、これは宣伝文句ではなく構造上の実際の差です。
スケールと口座上限 — Apex の20口座 vs Tradeify の75万ドル上限
サイズを狙うなら、ここが Apex の最も強い論拠です。Apex は最大20口座までスケールでき、累計の上限は約300万ドルです。
Tradeify は最大5口座のスタックで合計75万ドルが上限、1口座あたり最大15万ドルです。
個人トレーダーの多くにとって、75万ドルは十分すぎる規模です。ただ、多数の口座にコピートレードして積極的にスケールする計画なら、Apex の高い上限が決め手になります。一方で、多口座運用は手数料と運用リスクを倍増させる点に注意を。複数ファーム並行運用は、1社にすべてを集中させないための一つの考え方です。
評判と Trustpilot — 実績の長さ vs 出金の速さ
レビューはある時点のスナップショットで時間とともに動くので、目安として読んでください。サンプル時点で Apex は約19,700件のレビューで4.3前後。これは長く大きなサンプルです。Tradeify は約2,700〜3,100件で4.6前後と、ずっと小さく若い母数で高めのスコアです。
率直に読むと、Apex のスコアは良し悪し両方の市場サイクルを通った長年の積み重ねの上にあり、Tradeify の高評価は主に出金の速さで好意を得てきた新しい業者の姿を映しています。レビューが少ない新しい業者は、定義上、くぐった試練の数も少ないということです。最新の数値はご自身で確認し、スコアは危ない業者の見抜き方の生存チェックと組み合わせて見てください。
結論 — 2026年、どちらがどんなトレーダー向きか
ここに唯一の勝者はいません。正しい選択は、あなたのトレード次第です。
Tradeify が向くのは、入りやすい価格、速く頻繁な出金、評価なしの選択肢(Lightning)、150K でやや厚いクッションを求める人。初心者や小口によく合います。
Apex が向くのは、最初の25,000ドル100%配分、約300万ドルまでの積極的な多口座スケール、長い運営実績を求める人。出金は遅く合格後にアクティベーション料がある点は引き換えです。サイズを狙う経験者に合います。
どちらを選んでも、両社は未規制の先物プロップであり、事業継続リスクやルール変更は現実にあります。支払い前に各社公式で現在の手数料・配分・所要時間を確認し、失っても困らない範囲を超えて賭けないでください。本記事は情報提供であり、投資助言ではありません。
対照に、規制市場の老舗2社
Apex と Tradeify は先物の専門です。為替や CFD も扱い、当データで最も運営実績の長い業者を探すなら(評価基準参照)、次の2社が際立ちます。
FTMO — 業界屈指の長い運営実績
運営11年(2015年〜)。この分野で最も検証しやすい運営実績の一つで、2024年の淘汰局面を含め、第三者が裏付け可能な累計支払い額を継続的に公開しています。
The5%ers — 10年運営の老舗
運営10年(2016年〜)。評価なしで始められる Instant Funding(即時資金提供)の選択肢があり、評価を飛ばしたい人向け。